ご無沙汰しております。
最近、家族の入院などでドタバタしていましたがトイガンカスタムは引き続きガンガンおこなっています。
(シンプルな投稿ですがツイッターではほぼ毎日更新したりしてます)
ということで!
スマホからの投稿がややこしいヤフーブログも昨年春に改良される!なんて話もありましたが未だにβ止まりという事なのでひさびさに最近確認したちょっと面白い話を、、、
発売物当初からリコイルが非常に弱いと評判のマルイ製ガスブロM1911A1ガバメント用のボアアップエンジンがVOLANTE AIRSOFTから発売となりました。
話によるとかなりのボア、ストロークアップという事でコレはブローバック作動だけではチャンピオンの座が全く揺るがないウエスタンアームズガバメントと対等な性能が発揮されるのでは?と楽しみにしていました。
今回、ついにVA製エンジンを入手!マルイ1911とガバも新品で用意して早速組み込みです。
と、その前にちょっと気になったことが。
ガバ購入時に都内某所のガスブロに強いと言われる有名店でVAエンジンの話を聞きましたが、そこの若手スタッフさんが
「いやー、もうこんなすごいのが出るとマルイ一択ですよ!WA?いやもう完全に超えてます」
、、、こちらでエンジンを確認している限りではVAエンジンのボア、ストロークはWA SCWエンジンとほぼ同じレベルで負圧バルブ形式やGCS(ガスコントロールシステム)の有無など違いはありますが、特に新しい革新的なシステムは入っていない=WAを駆逐するほどの性能アップは言い過ぎなのでは、、、
その店員さんにそのあたりの話をしてみましたが
「いや、もうボアとかストロークとか関係ないんですよ!メ◯ルでもガンガンブローバックしますし、、、」
「ガスの勢いが違うんじゃないですかね?撃った時の反応が違うんですよ」
「お客さんのエンジンは最新のものですか?新しいものはリターンスプリング柔らかいものになってます」
(ガス同じだし流量多けりゃ冷えに弱いしハンマー重量でも反応の速さは違うでしょうリターンスプリングはそこまで硬くはないですしね)
データやスペックを提示しても全く聞く耳を持ちません(汗)
という事で、自分は特にWA信奉者では無いのですがあまりに大げさな誇大広告を有名店でやられるのはJARO案件になりそうなのでこちらで詳細の撃ち比べ、性能比較をすることにしました。
マルイ1911はVAエンジン搭載
WA1911はSCW3のノーマル
VOLANTEエンジンはボア14.5+13.5mmの2段ピストンタイプでストロークは約36mm
対するWA SCWエンジンはボア14mmでストロークは約35mm
ともにスライド(ブリーチ)側がシリンダーとなるノズルピストンタイプとなっています。
参考までにマルイ純正エンジンはボア13.5mmでストロークは約24.5mm
スライド側がピストンとなるスライドピストンタイプとなっています。
この構造、実は開発当初から問題を抱えていてWAタイプと比較してボアアップを行いにくいシステムなのです。
本当はWAタイプが理想なのですが、ガスブロハンドガン黎明期にいち早くプレシュートガスブロエンジンを製品化したWAの特許に抵触しないよう、他社はすべてピストン、シリンダーを反転させ発射、ブローバックを切り替える負圧バルブもWAのスプリング補助のメカニカルタイプから純粋な負圧タイプのプレシュートエンジンで開発した経緯があります。
それでも納得がいかないWAは国内メーカーへブローバックエンジン特許の裁判を起こした事でマルイ、KSC、マルゼンなど当時の主要メーカーは効率の悪いスライドピストンタイプのまま新製品を販売。
海外のガスブロハンドガンは日本メーカーのコピー品なので特許にうるさいWA以外をパクリまくったので今の流れとなっているようです。
(上記内容はあくまで推察です)
イメージではマルイ1911は秋口くらいからスライドストップもかからないくらいかなり微妙なブローバックの記憶があります。
この純正エンジンはさすがに改良の必要があったらしく、最近出た新型エンジンのM45A1はストロークが4mm?長くなっているようですがやはりそれでもWAのエンジンには程遠い性能でした。
(ただしストロークアップはその名の通り後退量が確実に上がるのでスライドストップがかかりやすくなるといった実利的な効果があります)
ちょっとアバウトで申し訳ないのですがテストは室温22度で同時にマガジンにガスを注入。
5分経過後にWA、VAの順に15発ずつ撃っていきリコイルの状態や変化、射撃前後でのガス消費量も調べてみます。
https://youtu.be/bMrQzwrQqQUまずはWA SCWエンジン。
15発のシングルカラムマガジンですが全く問題なく全弾撃ちきりスライドストップもがっちりかかりました。
リコイルは初弾と最終弾で特に変わることはなく、冷えに関しての落ち込みもかなり少なめ。
リコイルの強さはHW樹脂スライドということもあり重さが違いますが、重いスライドと言うことは消費カロリーは増大するので燃費は悪くなるはずですが、、、
発射後のガス消費は約1gとなりました。
それに対してマルイ 1911 +VAエンジン。
装弾数は22発ですがWAに合わせ15発の発射とし全弾撃ちきりスライドストップもかかりました。
動画では分かりにくいですがリコイルは初弾と最終弾で大きく変わります。
WAが10発を超えたあたりでほんのわずかにリコイルが落ち始めますがVAは3発目くらいには落ちる感覚を感じます。
さらにわずかですが生ガスが手に飛んでくるという、、、
リコイルの強さはABS樹脂スライドで軽量なためかなりシャープで、発射側にスプリングテンションのかかる負圧バルブ構造から切り替えスピードが緩慢なので発射音、ブローバック作動音がSCWと全く違います。
SCWは「パキン!」と言うタイトな撃ち味に対してVAは「バゴン!」と言う派手な撃ち味です。
ちなみにマルイ純正はエンジン限界性能が極端に低いのとスライドピストン構造の為か、「ポコン!」と言うプラスティッキーな作動音でVAエンジンは作動音もかなりWAに近づいたイメージです。
そして肝心のガス消費量は、、、
約2g。
秤が少しアバウトなので0.1g単位で計測したいところですが、倍近いガス消費量なのは間違いないです。
ちなみにWA SCWはマガジンにガスをフルチャージで2マグ分(30発)以上は余裕で撃てますがマルイ1911+VAは25発撃つまでにはガス欠となってしまいます。
結論
WA SCW vs VOLANTE AIRSOFTエンジン対決はWAの勝利
ただし弾道はマルイ完勝なのであとはお好みで!
今回調査して分かったのは、マルイベースのVAエンジンはブローバックパワーはWA SCWにかなり肉薄しているものの、22度の室温で5発撃つとリコイルが落ちまくり10発目には後方打撃も入らないと言う微妙な結果でした。
この差はやはり2段ピストンのフリクション効率、マルイマガジンバルブのガス流量が大きすぎる為VAエンジンには合わない、そして(ここ大事)専門店のスタッフが言う話は半分合っていた(たしかに初弾は発射音含めて派手な動作なのですごいと思われがちですが冷静に比較するとSCWと同じリコイルエネルギーと思われ、その後の動作は圧力低下で勝負にならない)。
お座敷ガンと思われがちなWA SCWガバメントですが実は調整すればサバゲでかなり使えるマシンか、一級の弾道に豊富なカスタムパーツ、リコイルが上がったが連射に弱い新型VAエンジンのマルイか、どちらも魅力的ですね(笑)